2016.03

双葉印刷株式会社 様

H-UV機とKG-911でインキミストのない環境へ。
生産効率の良い印刷を追求。

  • 菊池 秀典
    代表取締役社長
    菊池 秀典 氏
  • 中野 和波
    工場長
    中野 和波 氏
  • 荻原 拓也
    印刷部機長
    荻原 拓也 氏

もう1台H-UV機を導入、効率的な印刷を追求

双葉印刷㈱は、“刷ることへのこだわり”を原点として「美しいものをより美しく」を理念に掲げ、半世紀以上の経験と高度な技術を活かした高級美術印刷を中心に多様な印刷ニーズに対応しお客様から高い信頼を得ている。
菊池社長が双葉印刷の社長に就いたのは本年1月である。同社のH-UV搭載リスロンG40を見て、「H-UV機による効率化は大いに期待できる」と実感したという。
菊池社長は、「品質が高く納期のない印刷が増えています。夕方に下版して翌朝には加工会社に回して納品するというのが現状です。H-UV機であれば速乾でドン天印刷ができます。また最近、乾きの悪いファンシー系の紙も多くなっており、逆にお客様から『H-UV機でお願いします』と要望されることが多くなっています。現状では都心で場所の問題もあって増設や胴数増は考えていませんが、1台の機械で2台分をこなせるように、いかに効率よく回せるかを追求していきたいと考えています。そこで、もう1台H-UV搭載機を導入することに決めました」と語る。
実際に、既存の菊半裁4色機・8色反転機と入れ替えて、この8月にはH-UV搭載のA全判の37インチのリスロン4色機とエンスロン26P(菊半裁4色反転機)が納入されるという。ちなみに、同社の仕事の受注割合は仲間仕事6・営業ものが4となっており、H-UV機1台を含む4台の枚葉機が24時間体制で稼働している。

KG-911のインキ棚

KG-911のインキ棚

機械メーカーがインキを作るのはいいことだ

本年4月に同社は、同じ紙・同じ絵柄をインキ1キロで何枚刷れるかのマイレージ(印刷可能枚数)のテストを実施している。そして、H-UVインキKG-911の良さをオペレーターに納得してもらった上で、本格的な使用を開始している。同時にH液もK-Supplyに切り替えている。
菊池社長にKG-911の採用理由を伺った。
「他のインキと比べてトータル的なコスト面で安いのが採用を決めた最大の理由です。実際に刷り本を見ても問題はなく、インキを替えることに不安はありませんでした。それに、今まで機械メーカーは機械を作るだけ、インキメーカーはインキを作るだけでした。やっぱり機械メーカーがインキメーカーと研究を重ねて、より良いインキを作るというのはとてもいいことです。それに加えて、プレートや紙なども研究開発していけば、もっといい印刷が可能になると思います」と、今後への期待を込めて語られた。

コストと使いやすさのバランスがとれたインキ

KG-911の導入を推進した中野工場長に、採用成果についてお聞きした。
「インキの基本性能や湿し水の問題だと思いますが、一番の成果は、調量ローラーの洗浄回数とインキミストが極端に減少したことです。さらに、各印刷課がK-Supply製品による日常のメンテナンスや予防保全を確実に行っていますので、3交代勤務でもきれいでバランスの取れた機械を保持しています。作業効率・生産効率が改善し、オペレーターのモチベーションも非常に高まって、より良い製品が仕上がります。また、お客様もH-UV機でKG-911を使っているということで見学希望が多くなり、工場環境もきれいになっています」と語る中野工場長は、さらに次のようなKG-911の採用メリットを挙げられた。

インキと印刷機がマッチングしている
インキに関するタックフローの研究結果をKOMORIがフィードバックしてくれるので、ゼロセットと湿し水を決めれば絵柄データがきちんと反映されるようになっている。
インキ濃度が高く、インキ使用量が減少
そのため、前回3キロ使っていた印刷物が2キロで済むこともあった。膜厚が薄く湿し水が減らせるため網点再現性が良く、楽に印刷できるのは一番のメリットとなっている。また、KG-911は他社製インキを使用したリピート物でも色再現範囲が近似しているため安心して印刷できる。
マイレージで仕事のコスト意識が高まった
インキ1キロを使っていくら利益を得ているのか、どんな刷り方をすればコストが下がるのかなど、仕事の中でコストについてみんなが考えるようになった。
お客様に色に関する逆提案ができる
H-UV機でジャパンカラーの取得を考えている。
H-UV機とKG-911による標準印刷物を作って、お客様に色のマッチングをアピールしていきたい。また、K-ColorSimulatorにより、H-UV機・油性機・ImpremiaC80のカラーマッチングを行うことができる。

インキミストがなく、作業効率が良くなった

荻原機長にKG-911の使い勝手について伺った。
「一番印象的だったのは、流動性が良くなってツボ逃げが減ったことです。従来のインキでは、ベタ物はこまめにツボを見ていないとツボ逃げが生じましたが、KG-911では問題がなくなりました。特に黄色の逆トラッピングはすごく減って、毎週末にツボ掃除をする時でも、黄色はすごくきれいなままで残っています。インキ消費量については、通しの長いベタ物をやっている時のツボ入れの回数が減っています。実感するのは、空き缶を廃棄する際のプレス回数が減ったこと、忙しい交代前の時間に余裕ができたことです。
色については、リピート物は違いが出ることもありますが、色校で出てくるものに関しては全く問題がなく、非常にやりやすくなっています。何よりもインキミストによる汚れがほとんどないので、掃除の頻度も軽減され、作業効率が非常に良くなっているのは嬉しいですね。」

活気のある社員と共に、これからの展開に期待

最後に、菊池社長に今後の方針について伺った。
「今はまだ双葉も共和も印刷部門がメインです。今後は断裁や中綴じなど後工程の設備が必要になりますが、その時はKOMORIが相談窓口のひとつになっていると思います。また、上流の前工程やメディア関係にも非常に興味がありますので、機械を中心に上と下の分野も勉強させてもらえればと思っています。現在の双葉・共和両社には非常に活気のある社員が揃っていますので、これからの新たな展開に大いに期待しているところです」と語る菊池社長は、お客様から期待される以上の商品を提供するために、印刷を基盤とした情報提供企業への道を模索している。

双葉印刷株式会社

本社・工場:東京都文京区関口1-35-8
TEL:03-3202-2581

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