2018.04

水上印刷株式会社 様

インプレミアIS29導入でフルサービスを高度化。
顧客の課題解決に、オフセットとデジタルの融合で応える。

  • 河合 克也
    代表取締役社長
    河合 克也 氏
  • 松崎 良樹
    取締役生産本部長
    松崎 良樹 氏
  • 立川 毅郎
    多摩工場印刷課課長
    立川 毅郎 氏

オフセットとデジタルの融合がフルサービスを高度化する

企画力と印刷精度の高さを生かしたパッケージ印刷などでシェアを伸ばし続ける水上印刷㈱。小ロット・多品種の案件が急増する中、油性機でなければ実現できない一部の仕事を除き、基本的にUV機やH-UV機で仕事を回しているという。立て続けに印刷機を導入しており、インプレミアIS29( 29インチ枚葉UVインクジェットデジタルプリンティングシステム)のフィールドテストを開始、昨年12月に正式導入した。これ ら印刷機設備の充実を図る理由として、同社が掲げる「360度フルサービスにある」と、河合社長は語る。
「顧客が抱える経営課題を解決できる存在でいたいと常に思っています。世の中の急激な変化の中、顧客もよりスピーディーかつフレキシブルに事業を展開しようとしています。さらに顧客は今、細分化されたお客様のニーズにどう応えていくか大変悩んでいます。その悩みを解決する策の一つがフルサービスなのです」
水上印刷に、マーケティングからクリエイティブ、印刷、在庫管理、配送まで一気通貫で任せることで、顧客は印刷を中心にビジネスプロセスを合理化することができる。同社では、社内のいたるところで「融合」をキーワードにフルサービスを作っている。印刷とロジスティックの融合。メディアとコンテンツの融合。オフセット印刷とデジタル印刷の融合である。

融合のために選ばれた印刷機インプレミアIS29の実力とは

「基本的なスタンスとして、一つのソリューションやサービス、製品だけでなく、あらゆるものを組み合わせながら顧客に最適な形で課題解決を実現するのが、いま弊社が提供している価値です」
オフセット印刷との融合を実現するために、デジタル印刷機としてインプレミアIS29を選択した。その理由について、「オフセットライクかつLED-UVを考えると、インプレミアIS29に限られた」と、河合社長。さらに、生産部門を率いる松崎本部長は「第一に、印刷機メーカーのKOMORIが作っていることへの信頼が大きい。機能面では、プリコートが不要であり、LED-UVで乾燥が安定していることです」と続ける。一般的にデジタルで懸念される「品質」などの心配も全くなかったと、実際の使用感についても松崎本部長は、高い評価を下す。
「オフセットと変わらない、もしかしたらそれ以上の品質があると感じています。品質と一言でいうと非常に広いですが、例えば、色の再現領域でいうとインプレミアIS29の方が広く、オフセットと合わせる必要がないものは、同機の再現領域をふんだんに使っています。実際に同機指定での仕事も結構あります。印刷のスピードだけを比べると圧倒的にオフセットですが、インプレミアIS29は、データさえあれば1枚目から色合わせなしですぐに印刷が可能で、後片付けもほぼないといっても過言ではありません。また、オフセットのオペレーターを育てるのには早くても5年必要ですが、インプレミアIS29は、新入社員が回しています」
さらに、印刷の現場を取り仕切る立川課長は「一般のコート紙から上質紙、マット紙、ファンシー系の紙、凹凸のあるレザック、ヴァンヌーボーまで、高い品質で刷ることができます。インクジェットなので、紙の凹凸の隙間にまでしっかり色が入ります」と、インプレミアIS29の汎用性の高さを実感している。
デジタル印刷機ならではの仕事として、シリアルナンバーや個別バーコードを入れる案件が生産性高くできると、松崎本部長。
「インプレミアIS29の実用性の高さを実感したのは、枚数はいらないが、オフセット同等以上の品質が求められた劇場ポスターの仕事と、全国チェーン店舗のスタッフ募集チラシの仕事です。スタッフ募集チラシは、意匠は共通で店舗名や住所を変える、少ない枚数の案件でした」

IS29とGX40RPを組み合わせた、究極の生産ライン

CTPやPODは、一般的にセパレートされた部屋で運用していく。しかし、水上印刷では、インプレミアIS29と リスロンGX40RP(菊全判多色両面オフセット枚葉印刷機)が同じスペースに並んでいる。これには「将来的にオフセット50%、デジタル50%を実現したい」という河合社長の戦略がある。
「LEDのインクジェット4色機と、LEDのオフセット8色機を並べることで、1枚から枚数の多いものまで枚数に制限されることなくプリントできるラインを作りました。オフセット50%、デジタル50%を実現できた際には、顧客はロットにストレスを感じず発注できるようになります」
松崎本部長は、この2台を「究極の2台」と表現する。「極端に言えば、印刷はこの2台で全てこなせるはずです。この組み合わせに、弊社の中で生産性が一番高いものになってもらおうと期待しています」
水上印刷は、KOMORIのソリューションクラウド「KP-コネクト」も導入し、顧客のオーダーが来る入り口から最終的にサービスを提供する出口まで、合理化を進めている。
「印刷会社も工場をスマートファクトリーにしていかなくてはなりません。受注から納品まで、多大なプロセスが存在します。それを合理化することを考えたとき、KP-コネクトが持つ、あらゆるものやデバイス、人をつないでいくというコンセプトに共感しました」と、河合社長。「ただ、これらの融合は簡単なもの ではありません。KOMORIと手を取り合い、トライ&エラーを繰り返しながら、2025年あたりに最適解が導きだせればと思っています」と、印刷会社が進むべき道筋を描くことで、自らを磨き、成長していくことを徹底している。

インプレミアIS29は、オフセット印刷機のオペレーターが驚くほど、濃度がブレないと評価が高い。オフセット印刷機での本紙校正では、同じものを再現するスキルが必要となるが、インプレミアIS29なら新入社員の操作でも、1週間後でも1カ月後でも、全く同じものが出力できると好評。

 

水上印刷株式会社

本社 :東京都新宿区西新宿5-14-3
多摩工場 :東京都西多摩郡日の出町平井20-2
TEL :03-3372-2431

トップへ戻る