2016.06

昭和美術印刷株式会社 様

ロールフィーダーを装備してH-UV搭載菊全判8色両面機を導入。
中ロット対応と新たな分野の受注増へ。

  • 小澤 宏一郎
    代表取締役会長
    小澤 宏一郎 氏
  • 小澤 明
    代表取締役社長
    小澤 明 氏
  • 斎藤 徹
    取締役副社長
    斎藤 徹 氏
  • 浅田 邦夫
    専務取締役
    浅田 邦夫 氏

H-UV両面機で新たな分野に挑戦

昭和美術印刷㈱は、オフ輪の本社第1・第2工場、枚葉の上中工場を有し、お客様の多様なニーズに対応しながら強い信頼関係を築いている。福井県内のお客様の多くは直取引で、企画制作から納品までを一貫して受注している。県外は同業者中心でオフ輪が9割以上を占めている。
同社の印刷機は、主力のオフ輪が4台、枚葉は菊半4色機、他社製菊全4色機と今回増設したH-UV搭載リスロンGX40RP(菊全判8色両面機、以下RPで表記)の3台である。
RPは昨年9月のIGAS2015に出展された最新鋭機であり、同社はIGAS開催前に導入を決めていたという。
小澤会長に導入理由を伺った。
「H-UV搭載の両面機RPにロール紙対応のロールフィーダーをプラスすれば、今までにない威力を発揮するだろうと直感しました。輪転が伸びない中で、何をやっていくか、何か新しいものを探っていかなければならない状況にあります。若い人達のためにも、これまでやっていなかった分野に挑戦してみようと、導入を決めました」と小澤会長は、経営トップとしての決断と今後への意気込みを語られた。

オフ輪の中ロットに威力を発揮

昨年10月、各種ハイテクノロジー装置を搭載したRPが納入され、後日ロールフィーダーが取り付けられた。
同社主催で「RPお披露目の内覧会」を1月16日に開催しているが、90社・250名ものお客様が来場し大盛況であったという。
「先日の内覧会の反響に手応えを感じた」と言う小澤社長に、RPへの取り組みについて伺った。
小澤社長は、「小ロット・多品種化しつつあるオフ輪の仕事の生産効率を高めたい、というのがRP導入の理由の一つです。実際に5,000 ~ 2万通しの中ロットには威力を発揮しています。それにハイテク自動化装置を搭載していますので、高品質かつ短納期を維持しながら製本・納品までを社内でコントロールすることができ、これは大きなメリットになります」と、導入の手応えを語られた。
斎藤副社長は営業の面から、「RPは4Kカメラによる品質検査装置を備え両面同時印刷で切り替え・版換えが速い。頁物でも台数の多いものには最適です。営業としてはRPの生産性と機動力、そして品質の信頼度は強みになります。ロットに応じてRPとオフ輪の使い分けも行い、お客様にどのような形でお役に立てるかを考えながら、新たな受注につなげたいと思っています。従来、枚葉の下請けは積極的にやっておりませんでしたが、広く使っていただくために“同業者も大歓迎”とアピールしています」と語られ、浅田専務は生産の面から、「従来機と比べると、今までの仕事が4分の1の時間で終わります。しかも、枚葉紙にもロール紙にも対応できるRPを持っていることは、輪転会社としては大きな武器になります」と、RPへの期待を語られた。

機動性とコストを強みに受注増

「内覧会の反響はすごかった」と言う浅田専務は、「今回のH-UVとロールフィーダーの組み合わせは、メジャーになるのではないかと思うほど注目を集めていました。さらに、RPのユニット構成とH-UVの組み合わせも最高です。表裏見当性が抜群に良くなります。紙の無駄が少なく、紙の伸び縮みもない。後加工の精度が高まり、会社の信用にもつながります」と、多様な機動性の良さを強調された。
RPは生産効率が良いため、CTP版の出力が追い付かないこともあるという。
浅田専務にコスト面についてお聞きすると、「コストで考えると、RPの方がオフ輪より安く上がるという通し数の分岐点があります。分岐点内であればRPで安く刷れます。コスト面も強みに受注増を目指しています」と語られた。

立上げからK-Supply商品を使用

K-Supplyインキ「KG-911」

K-Supplyインキ「KG-911」

H-UV印刷とK-Supply商品について伺うと、「H-UV印刷は、速乾ですぐに後工程に回せて短納期に対応できます。裏移り・キズ・コスレやドライダウンなどトラブルがないのは非常に大きい」と浅田専務は語る。
小澤社長は、「RPには立上げからインキをはじめ湿し水・洗浄液・H液などK-Supply商品を使用しているため、インキツボのメンテナンスサポートもしてくれますし、すべてKOMORIに任せられるので安心しています」と笑顔で語られた。
まだ2ヵ月の稼働であるが、小泉機長に使い勝手を伺った。
「今は私と補助員の2人で日勤だけの稼働です。速乾印刷で版換えや色調・濃度・見当などの調整を自動で全部やってくれますので、品質管理に集中できます。紙は仕事内容によって枚葉紙とロール紙を切り替えています。乾きの悪い紙の仕事も増えています。早く操作に慣れて仕事量3倍を目標にしていきます。」

地元密着で企業力を高めていく

小澤社長に今後について伺った。
「RPの生産効率は想像以上です。ロールフィーダーを強みにしながら、RPの活用を広めていきます。また、本機校正と本刷りをセットにして差別化を図っていきたいと思っています。今後、中綴じライン増設や無線綴じPUR製本を導入して後加工の付加価値も高めていきます。地方の印刷会社である当社は、地元に密着して人脈や信頼、機動力やサービスなどで絆を強め、お客様に当社の価値を認めていただきながら企業力を高めていくことに尽きます」と語る小澤社長は、より企業価値を高める社内一貫生産の在り方を追い求めている。

内覧会のH-UV搭載リスロンGX40RP(菊全判8色両面機)の実演風景

内覧会のH-UV搭載リスロンGX40RP(菊全判8色両面機)の実演風景

昭和美術印刷株式会社

本社:福井県福井市玄正島町8-23-1
TEL:0776-53-5353

トップへ戻る